生産者紹介
宮川刷毛ブラシ製作所
- 表の見方
- 所在地
- 名前
- 店舗名
- 職業
- おすすめ商品
- 生年月日
- 星座
- 座右の銘
- 東京都
- 宮川久美子さん
- 宮川刷毛ブラシ製作所
- ブラシ職人
- 全ておすすめです
- 1960/03/17
- うお座
- 喜ばれる製品作り
私のこだわり
手植えのブラシの良さは、どんなところでしょうか?やはり、持ちの良さですね。普通に売っているブラシは機械による大量生産のものが多いんですが、手植えのものは毛先が開かず、長い期間にわたって使えます。
例えば、うちの靴ブラシの場合、一般家庭で普通に使ってもらえば、およそ10年以上はもつはずですよ。しかも、使うほどに靴墨が毛に馴染んできますから、使用するたびにたくさんの靴墨をつけなくても靴をキレイに磨くことが出来ます。
そういった良さを分かってくれてなのか、靴磨きを仕事にしている人たちは、よくうちのブラシを使ってくれていますね。
ブラシの毛には、どういう種類があるのですか?
馬、豚、鹿、山羊をはじめ、いくつかの種類がありますが、うちの場合は、ブラシの種類や用途によって、毛質と毛の量を厳選して作っているので、通常売られているものより、品質が格段に良いといえます。街中で販売されているブラシに用いられている毛は、多くの場合ナイロンが多いのですが、ナイロンの場合、用途によっては磨いたものに傷をつけてしまうことがありますので、できれば避けた方がいいと思います。特に、靴を磨く際などは、ナイロン製のブラシを使ってしまうと傷がついてしまうので、是非うちの天然の毛を使ったブラシを使って欲しいですね。
使う際に注意をすることはありますか?
水につけることは避けて欲しいですね。ブラシを洗ってしまうお客さんがいらっしゃるんですが、それをやると、毛にもよくないし、木の部分が割れてしまうことがあります。特に気を付けて欲しいと思います。
お客さまへのメッセージはありますか?
親子二代にわたって使ってくれている人も大勢います。
是非、一度、使ってみて欲しいですね。
生産者の横顔
「作るたびに品質が変わらないことをいつも心掛けています。特別なものを作ろうとは思いません。でも常に、同じ物を作れる。それがこの仕事で一番大事なんだと思います。」ブラシ製造に携わり20年以上という宮川久美子さんは、自らの仕事をこう語る。宮川さんは、日本でも有数の職人の町、元浅草で創業90年を迎える宮川刷毛ブラシ製作所の三代目である。
宮川刷毛ブラシ製作所には、600種類以上のブラシがあるのだが、その中でも、是非とも紹介しておきたいのが、木版画に使う刷毛だ。
長さ、太さ、毛質など若干の違いが、それを使う人の手元を左右する刷毛は、実にデリケートなもの。優れた刷毛を作れる人は、数えるほどと言われるが、宮川さんはその中で、最も高く評価されている刷毛職人の一人でもある。
なにより、国内はおろか海外からも、宮川さんの刷毛を求める声が後を絶たず、外国人のアーティストたちがわざわざ来店することも多いそうだ。
ユニークなのは、この刷毛が画材店では購入できないということ。 「是非、売らせて欲しいと言うお店が、昔からたくさんあるんだけど、全部手製だから、たくさん生産できないし、それに、いくら立派な画材屋さんであっても、この刷毛のことをちゃんとは説明できませんから」
品物はすべて満足できる形で提供したいという、宮川さんの意志が伝わってくる。