
生産者紹介
大矢製作所
- 表の見方
所在地
名前
店舗名
職業
おすすめ商品
生年月日
星座
座右の銘
埼玉県
大矢茂樹さん
大矢製作所
銅おろし金製造
純銅箱形おろし金
1968/10/18
てんびん座
そのうちより今のうち
私のこだわり
おろしを美味しくする、おろし金。---銅のおろし金のよさはどんなところですか?
「厚さ2mm(製品サイズによって変化)銅板を、何度も何度もたたいて、銅を締めて堅くしてからおろし金にします。そうすることにより、銅の強度が増し、切れ味鋭い目を立てることが出来るし、安定感も生まれます。
そして職人が一目一目刃を不規則に起こして作っているから、おろすたびに大根やワサビの新しい面が次々と刃にかかって、程よく水分を含んだ、おいしいおろしが出来上がるんです。それは手作りならではのよさですね」
確かに実際に大矢さんのおろし金を使ってみると、ビシャビシャしていない、大根の味が活きた大根おろしの味わいが楽しめます。プロの料理人にも絶大な支持を受ける大矢さんのおろし金。その切れ味もさることながら、今では銅の抗菌効果や、銅が身体の必須元素であることがわかり、銅製であることに科学的な利点が認められているのです。
生産者の横顔
三代にわたる、使った人に喜ばれるもの作り。カン!カン!カン!カン!・・・・。
かろやかなリズムで職人さんの鎚(つち)が動くと、あっという間に銅の板にトゲトゲが立っていきます。このように、一目一目手作りで起こすおろし金は、1時間で3枚、1日で24枚という手間と時間をかけて出来上がります。
現在、日本で銅のおろし金を作る職人が数少なくなった今、大矢茂樹さんは、三代にわたる銅のおろし金作りを、これからも守り続けていきたいと語ります。
先代の時に、先々代が戦前に作った古いおろし金が、修理に送られてきたことがあるそうです。
そんなに古くなっても、直して使い続けることを望まれるということが、大矢さんの銅おろし金の魅力を物語っています。
「使った人に喜ばれるもの作りの伝統を守りながら、これから若い方でも手軽に使えるようなおろし金を作りたいですね。」
朝から夜まで、ずっと鎚(つち)の音が響く工房で、大矢茂樹さんと職人さん達は、今日も銅のおろし金を世に送り出し続けます。