生産者紹介
高嶋木工所
- 表の見方
- 所在地
- 名前
- 店舗名
- 職業
- おすすめ商品
- 生年月日
- 星座
- 座右の銘
- 福井県
- 高嶋秀和さん
- 高嶋木工所
- 唐木指物職人
- 武生唐木指物 紫檀1.2尺ダルマ平卓
- 1949/08/16
- しし座
- お客様に喜んでいただけるものづくり
私のこだわり
■唐木指物の魅力って何ですか?木の脂と漆が徐々に滲み出した、唐木にしかない優雅な輝きですね。
唐木指物の素材となる唐木は、紫檀、黒檀、鉄刀木、花梨などの堅牢な木のことで、時間をかけて丹念に磨き上げ、生漆を幾度となくすり込んで磨くと、木の脂と漆が徐々に滲み出し、唐木にしかない優雅な輝きが生まれます。
そのため唐木指物は、古くから最高級の家具調度品として愛されてきました。
また、とても丈夫で、使い込むほど、木目が艶やかに美しくなる一生ものです。
唐木は非常に堅いため、、加工も大変ですが、その分、とても丈夫で長持ちします。
また、釘やねじを1本も使わず、唐木の板と板を、さまざまな組み手の技法を駆使して巧みに組み立てて作られているので、さらに強度が増しており、まさに一生ものです。
正倉院にも、1300年以上前の唐木指物が保存されていますが、親から子へ、ますます味わいを増しながら、次世代にわたって楽しめるのが唐木指物ですね。
■修理やリメイク、オーダーメイドもやられてるようですが?
現代のライフスタイルにあった修理やリメイク、オーダーメイドにも力を入れています。
何百年も前のものでも、修理すれば立派に使えるのが唐木製品です。唐木という最高の素材を、そのまま眠らせておくのは、あまりにもったいない。
唐木は、堅く、癖があって、加工するには厄介な木なので、修理加工できるところは少ないのですが、うちは、3代にわたり唐木専門で原木の乾燥から仕上げまでやっているので、修理やリメイク、オーダーメイドのご要望にもお応えできます。
特に最近は、昔ながらの紫檀の座敷机を、センターテーブルへリメイクしたりとか、そういうご依頼が多いですね。お客様には、とても喜ばれて、ご依頼のたびに御礼状を頂きます。
そうやって親から子へ受け継いでいくうちに、ものを大切にする心も伝わっていくと思うんです。
大切に、末永く楽しんで頂ければ嬉しいですね。
生産者の横顔
創業から80年以上!原木から仕上げまで一貫製造昭和二年創業の武生唐木指物(通産大臣指定伝統工芸 大阪唐木指物)の三代目を継ぐ高嶋政美さんは、伝統の技法を守りながら、現代生活に合う唐木指物を追求し、原木から仕上げまで一貫製造しています。
「唐木は非常に堅いため、普通のノミ等は使えず、唐木専用の道具を用い、加工も困難を極めます。釘を使わず、全てホゾ組みにより組み立てられるのも、あまりに堅くて釘が使えないことから始まっているんです。
千数百年来の日本の風土で培われてきた繊細で優美な意匠はもちろん、全工程にわたる熟練した手作りの技術が、『唐木の生命』ですね。」
そう話す高嶋さんの語り口は、とても穏やかですが、職人の魂がこもっています。
お客様に喜んでいただけるものづくりを第一に
高嶋さんの座右の銘は、「お客様に喜んでいただけるものづくり」。
高嶋さんがデパートの催事などに出る時は、その腕を信頼して必ず来る固定ファンも多く、高嶋さんはそういったお客さんと色々なお話をしながら、今、どういう商品が求められているのかを、常に考えているそうです。
「そのお客さんとの交流から、また新たな製作のヒントが生まれます。だから製作のかたわら、出来るだけ、お客さんと接する機会を多くするように心がけています。」
伝統を守りながら、現代のライフスタイルに合う唐木指物を追求する高嶋さんの挑戦は、今日も続きます。