匠の箱きせつとこうげい
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淡路島のお線香
職人技で作られる、熟成された薫り

お線香

純天然の材料から職人技で作られる、熟成された薫り

化学物質を使用したお香を長く焚いていると、喉が痛むことがよくありますが、このお線香は材料が天然のものなので、そんな心配はいりません。

「お線香をあげるのは、毎日のことなので、心と体に優しいお線香を使っていただきたいですね。また、お線香は仏様のお食事なので、天然の優しい薫りで、ご先祖様をおもてなしして頂きたいと思います。」(香司 矢野さん)


そんな純天然の線香づくりを可能にしているのが、熟練の職人技です。

機械だとお線香が折れにくいように、化学糊を入れて粘りを調整することになりますが、このお線香は、天然の粘りの強い木の粉を少量使用するだけで、あとは職人の技術でお線香を作っています。

乾燥も、機械で強制的に乾かすのと、自然乾燥だと、焚いたときの薫りが違ってきます。自然乾燥することで、ゆっくりと薫りが熟成し、線香の中に薫りがとじこめられるので、燃やした時に、それだけよい薫りが出てくるのです。

香りの名産地、淡路島の「西風」から生まれるお線香

淡路島は、全国の七割を誇る日本一の薫香の生産地です。

その歴史は、1850年、淡路市江井に泉州堺の製法技術が伝えられたことに始まります。当時の江井は、徳島藩の軍港として交易に従事していたため原料の搬入や販売のルートに恵まれており、淡路島の薫香は広く全国に知られるようになりました。

この地に線香製造が根付いた最大の理由は、淡路島特有の「西風」にあります。強い季節風で線香を乾燥させることにより、熟成した まろやかな薫りが生まれるのです。

(1)調合・攪拌・練り・練り玉

銘柄ごとに調合した原料を攪拌し、温度・湿度に注意しながら、染料と水とともに練り上げます。練り上げた素材を型に入れ、練り玉と呼ばれる直径約30cmの円筒状にします。

調合・攪拌・練り・練り玉

(2)押し出し・盆切

練り玉を押し出し機に入れ、「巣金」と呼ばれる穴から線状に押し出し、盆板に受けて竹べらで切ります。

押し出し・盆切

(3)整形

盆板上の線香を干し板に隙間なく敷き詰め、適寸に切りそろえます。

整形

(4)乾燥

乾燥場に移し、淡路島ならではの強い西風を利用した自然な状態で1週間かけてゆっくり乾燥させ、落ち着かせます。

乾燥

(5)結束

そうして出来上がったお線香は、人の目で厳しくチェックしながら束にします。

結束

(6)熟成・完成

商品に応じて、約1ヶ月から1年にわたる期間、しっかり熟成させた上で包装し、箱詰めにします。


商品一覧

職人より一言

お線香は仏様のお食事です。天然の香木から生まれる優しい薫りで、ご先祖様をおもてなしして頂きたいですね。また、ご自分が疲れた時なども、お香として、心と体に優しい癒しの薫りを楽しめますよ。

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