価格:2,640円(税込)
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非常に手に入りにくい貴重品です
寺島保太良商店の製造する本金糸の素材には純度の高い本金箔を使用しております。その本金箔を製造する過程でできあがる副産物が「ふるや紙」 あぶらとり紙として親しまれている品物です。
金箔を薄く引き延ばす箔打ちをするために金箔との間に使われる雁皮紙を「打ち紙」といいます。
何年にも渡って何万回と槌に打たれて使い終えた「打ち紙」を「ふるや紙」とよんで、最高級の「あぶらとり紙」として古くから使われてきました。
現代でもいろんな形であぶらとり紙として作られている品物のルーツが、この「ふるや紙」です。
金箔のかけらが表面に少し残っているのがお分かりいただけるでしょうか?
実際に箔打ちのために使われていた「打ち紙」の痕跡です。
印が押してあるのは箔打ち職人さんが箔打ちを行なう際に、何千枚も金箔をはさむ紙の目を交互におくのに確認するために押してあるものです。
箔打ちに用いるために、この打ち紙自体にも随分と仕込みをして手間をかけて作られています。
雁皮の和紙を2週間ほどかけて灰汁と卵白に漬け込み、その後300万回ほど空打ちを施してようやく打ち紙として使用できるものになります。
「箔打ち職人一人に打ち紙作りの職人二人」というほどだそうです。
箔打ちの後に紙の繊維が砕かれて、お肌の吸脂に優れる特性が生まれました。
祇園の舞妓さんにお化粧直しに具合がとても良いと、ひろまっていったのは有名なお話ですね。
長年打ち紙として働いたために見栄えは少し悪いですが、使い心地はなかなか良いですよ。
水分を必要以上に吸い取らずに、余分な皮脂を取り除いてくれる感じです。
最高級の箔打ちをするために何年も使われる雁皮紙が素ということで非常に手に入りにくい貴重品です。
たとう紙におつつみしてお届けいたします。
1枚のふるや紙を6等分に切り分けていただけると、ちょうど使いやすい大きさになります。
「ほんまもん」のお使い心地をぜひ一度お試しくださいませ。
創業明治30年、四代つづく伝統の技
寺島保太良商店は、創業明治30年以来、ずっと京都の地で金糸銀糸の製作を続けてきました。現在は、京都の地場伝統産業をはじめとして、日本全国のさまざまな地方での伝統工芸品や、洋装和装を問わず繊維産業などで、寺島さんの金糸銀糸や金箔、蒸着フィルムなどが使われています。
「時代の変遷とともに、金銀糸の製作に伴う技術や材料もさまざまに変化してきました。昔ながらの伝統や風合いを保つ金銀糸を作り続けていくことはもちろんのこと、新しい風合いや技術を求めて、皆様にご提案差し上げていくことも、私どもの大きな役割であると思っています。」(寺島さん)
金銀糸ができるまで。
『金銀糸』とは、本金箔や金属蒸着フィルムを細く裁断し、それを芯糸(主に絹糸、ポリエステル糸やレーヨン糸)にらせん状に寄り付けたものです。金銀糸作りは、漆や金箔を使うので、湿度管理、温度管理が非常に重要で、職人の手作業による部分も多く、最初の工程から、約1か月半という時間をかけて出来上がります。
1.台紙の和紙の上に、漆を均等に引いていきます。
2.和紙の上に、金箔を手作業で一枚ずつ押していきます。
3.出来上がった金箔と和紙を、細く裁断していきます。
4.細く裁断した金箔の紙を、芯になる絹などの糸に、らせん状によりつけていきます。
5.蒸気で蒸して、糸筋を整えて完成です。
※photo by 京都金銀糸工業組合
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