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生産者紹介 賛工芸

生産者紹介
賛工芸

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  • 京都府
  • 赤川吉洋さん
  • 賛工芸
  • 七宝焼職人
  • 七宝焼 額(山シリーズ)
  • 1947/11/23
  • いて座
  • 正直

私のこだわり

■赤川さんの京七宝の魅力ってなんですか?

色みの鮮やかさ、そして50年たっても変わらぬ美しさが楽しめることですね。
色をのせ具合、焼き具合を計算しながら、7,8回、繰り返し焼いて、鮮やかさを出しています。これは経験としか言いようがないですね。

また、大変丈夫で、50年たっても、変わらぬ美しさが楽しめます。
七宝焼の製作では、七宝焼きの盛んなヨーロッパにあっても、裏にも釉薬を塗ることはあまりないのですが、この七宝焼きは、裏にも釉薬を塗り、焼くという一手間をかけていることにより、ヒビ割れなどの心配がほとんどありません。

また、名山シリーズのような絵だと、丈夫さが大切なので、銅板を使いますが、アクセサリー類は、出来るだけ軽く仕上げたいので、銀の素材を使っています。透かし彫りをしたり、アクセサリーの台にもこだわって精巧な細工をしていることも特徴ですね。

■さまざまなオーダーメイドや修理をされていると伺いました。

ヘッドホンのプラスチック部分を七宝焼で製作してほしい、という依頼もありました。
そのお客さんは、カーブがあるので無理だと、他のところには断られてしまった、と言っていました。完成したらとても喜ばれましたね。また、ヒビの入ってしまったお手持ちの七宝焼を修理してほしい、という依頼も多いです。オーダーメイドや修理については、諦めずに、まず相談して頂ければと思います。

■最後にメッセージはありますか?

七宝焼は、どんな空間にも調和する身近な芸術品です。
伝統の技を駆使して作る、柔らかな質感と鮮やかな色みに日本情緒がこめられた七宝焼を、楽しんでもらえたら嬉しいですね。


生産者の横顔

京七宝の新たな可能性に挑み、40年余

生産者の赤川さんは、京都で生まれ、20歳の頃より40年以上にわたり、華麗さと手工芸の味を生かした七宝焼をひとすじに作り続けてきました。現在は、京七宝協会の理事も勤めていらっしゃいます。

色にこだわりのある赤川さんは、焼成前の色みが少しでも気にいらないと、全て洗い流してしまって、一から始めるといいます。
そうして出来上がる七宝焼の色みの美しさから、赤川さんの作るアクセサリーを、ガラスケースに飾ってある、というお客さんもいるそうです。

「昔はね、レンガに、ニクロム線を張って、自分達で炉をつくったもんですよ。今でも、どこか壊れたりしたら、自分で直します!(笑)」

京七宝ひとすじに邁進してきた赤川さんは、今日も、京都の桂川が見える工房で、京七宝の新たな可能性に挑み続けます。

この生産者の商品一覧

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