匠の箱きせつとこうげい
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山葡萄蔓のかごバッグ
使う程ツヤが出る

使う程ツヤが出る 国産の山葡萄蔓のかごバッグ

国産の山葡萄蔓のかごバッグ

山葡萄蔓のかごバッグは、使えば使うほどツヤが出て柔かくなり、使う人に馴染みます。
当ページでご紹介する山葡萄蔓のかごバッグは、職人さん達が命がけで採集した、東北の厳しい風雪に耐え抜いた山葡萄の蔓を素材としています。水にも、乾燥にも強く、雨に濡れても乾かすだけで元に戻ります。

外国産の山葡萄蔓は紙にたとえられ、国産の山葡萄蔓はゴムに例えられるほど、国産の山葡萄蔓は丈夫です。どんなに引っ張っても蔓が切れたりすることがほとんどありません。ますます味わいを増しながら長く使うことができます。50年は軽く使える山葡萄蔓のかごバッグですから、まさに次世代まで楽しめる一生ものです。

山葡萄蔓のツヤ

使えば使うほどツヤが出て柔かくなり、使う人に馴染む山葡萄蔓のかごバッグ

「一度は持ちたい」といわれる、山葡萄蔓のかごバッグは、毎日人の手で触り、撫でてあげる事で手の油が染みわたり、また使えば使うほどツヤが出てきます。早くツヤを出すためにタワシなどで磨く方もいるくらいです。
さらに、年数を経るほど、柔らかくなって使う人に馴染んだ形状になり、使いやすくなります。
そのようにツヤが出るほど、どのような場にもなじむため、季節を問わず愛され使われています。
※ツヤを出すために植物性油等を塗ってしまう方もおりますが、変色をしてしまう事があるためお勧めしません。

剥がした直後の山葡萄蔓

水にも乾燥にも強い山葡萄蔓

東北の厳しい風雪に耐え抜いた山葡萄蔓を素材としているので、水にも、乾燥にも強く、雨に濡れても乾かすだけで元に戻ります。

百年使用した山葡萄蔓かごバッグ非売品

味わいを増しながら、次世代まで楽しめる一生もの!

職人の高木さんのお客様のなかには、小さなお孫さんに、高木さんのかごバッグを大きくなったら使わせて、とせがまれている方もいるそうです。
「その子が、おばあさんになるまで、ますます味わいを増しながら、楽しむことが出来るのが、山葡萄蔓のかごバッグです。その子の子供も、まだまだ使えます(笑)。」 (高木さん)

工房で、100年以上前に作られた、当時山菜取りに使われた山葡萄蔓のかごバッグ(写真・下)を見せていただいたのですが、使った人の背中の丸みに合わせ、しなやかに、 美しい艶をはなち、ますます味わい深くなっていました。
「これを売ってくれと言われますが、売りません!(笑)」(高木さん)

この山葡萄蔓のかごバッグは、まさに、次世代まで楽しめる一生ものとなるでしょう。

山葡萄蔓で作られたナタ入れ

山葡萄蔓1本で、車をひっぱることが出来た!

山葡萄蔓かごバッグ作りの際、その違いは特に重要で、国産の山葡萄蔓を使ったかごバッグは、どんなに引っ張っても蔓が切れたりすることはほとんどありませんが、外国産の山葡萄蔓で作られたかごバッグは、そこまでの丈夫さはありません。
そんな丈夫な国産の山葡萄蔓は、古くから、山の仕事で使う「ナタ入れ」(写真・左)や「背負子」、「つり橋」などにも使われてきました。
そして、高木さんは山葡萄蔓1本で、車1台をひっぱったという記録もお持ちです。「ためしにやってみたら、出来ました(笑)」。(高木さん)
お買い求めの際は、丈夫な国産の山葡萄蔓製品をどうぞ!

山葡萄蔓の採集風景

命がけで採集される、希少な山葡萄蔓!

このかごバッグは、獣道しかないような険しい東北の山中で、高木正二さんが、仲間とともに険しい道を切り開いて、採集した山葡萄蔓を素材にしています。 年々、希少になる山葡萄蔓の採集は、時には断崖絶壁を行くこともあり、落石、転落、遭難などの命の危険にさらされながら行うこともある、命がけの作業です。棟梁である高木正二さんは先頭に立って道を切り開き、一人一人の体調を気遣いながら、前に進みます。

今回、匠の箱スタッフも、採集に同行しましたが、落石があったり、切った木がカメラめがけて落ちてきたり、川で転んだりと、本当に大変でした!(後で高木さんには「今日はすごく楽なほう。ラッキーだったね」と言われましたが・・・)

高木さんは山葡萄蔓を見つけると、嬉しそうに「うまそうな木だ!」と全員に声をかけます。

そして、ほかの皆さんも、声をかけあって互いの位置を確認しながら、手際よく高い木に登り、全員で力を合わせて、山葡萄蔓を採集していきます。採集された蔓は、その場で皮をはがさなければなりません。立っているのも大変な急な斜面で、つるを取るのも、皮をはがすのも、困難な作業です。
そして、背中いっぱいに、大切な山葡萄蔓を背負って、並んで山をおりてきます。

高木さんは、「これで作るかごバッグは、自分の娘だよ」といって、顔をくしゃくしゃにして笑いました。

東北の厳しい自然に磨かれ、愛されてきた山葡萄蔓のかごバッグには、その希少な素材に命をかける、作り手の魂がこもっています。

山葡萄蔓のかごバッグが出来るまで。

気候の変動により、年々、東北で採れる丈夫な山葡萄蔓の収穫量は減っています。近い将来、採れなくなるのではないかとも言われています。

(1)採集、皮はぎ

山で山葡萄蔓の採集をし、その場で皮をはぎます。
山葡萄の蔓を採取できる期間は非常に短く、1年間で梅雨時の2週間だけです。山葡萄の蔓が、水をたっぷりと含んだその時期だけ、太い蔓からはがすことができるからです。
山山葡萄蔓の採集は、山に植付けした苗木以外の雑草木を刈り払う、下刈りと呼ばれる作業を助けることでもあります。
この下刈りを行うことにより、山に根付けされた苗木は、健やかに成長することが出来るのです。

山葡萄蔓製品の製造工程

(2)乾燥、切りそろえる

何ヶ月か干します。
一定の厚さ、巾に切りそろえます。

(3)水につける、編む

水に一昼夜つけた後、なめし、編んでいきます。


商品一覧

万が一の時も安心のアフターケア!

かごバッグの内側に高木さんの銘と通し番号の札がついてあります。

それを見ると、このかごバッグはどのような工程で作られたか、細かく一目瞭然で分かるようになっています。とても丈夫な山葡萄蔓ですから、何かあることはめったにないのですが、万が一、一部でも修理が必要になった場合には、この通し番号で、スムーズに修理が可能なので安心です!

お手入れ方法

風通しがよい場所に置いて下さい。
また、ツヤ出しを早めようとクルミなど油性のものは塗らないで下さい。
美しいツヤを出すには手で撫でること、また、タワシなどで磨くのも効果的です。

職人より一言

山葡萄蔓のかごバッグは、使えば使うほど、ますますしなやかになり、美しい艶が出ます。自分のバッグがこんなに味わい深くなったと、お客様が見せに来てくれる時は嬉しいですね。東北の山に入って、国産ならではの丈夫な山葡萄蔓を採集するところから、心をこめてひとつひとつ丁寧に作っています。本物の素材の「すごみ」を楽しんでもらえれば嬉しいですね。

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